フィロデンドロン・ルゴサムって珍しい植物だけど、どうやって育てればいいの?
せっかく手に入れた希少種を枯らしてしまったらどうしよう…
他のフィロデンドロンとは育て方が違うのかな?
そう思う方もいるかもしれません。
実は、フィロデンドロン・ルゴサムは肉厚な葉と耐陰性という特徴を理解し、置き場所・水やり・剪定・植え替え・病害虫対策の5つのポイントを押さえれば、初心者でも安心して育てることができます。
この記事では、フィロデンドロン・ルゴサムの基本的な特徴から具体的な育て方のコツまで、希少種を枯らさないための管理方法を詳しく解説します。
- フィロデンドロン・ルゴサムの希少性と特徴的な肉厚な葉の魅力
- 他の人気品種(バーキンやセローム)との違いと見分け方
- 枯らさないための5つの重要な育て方ポイント
- 病気・害虫対策とよくあるトラブルの解決方法
フィロデンドロン・ルゴサムとは?希少種の特徴と魅力を徹底解説

フィロデンドロン・ルゴサムって聞いたことはあるけれど、どんな植物なのかよく分からない。
そんな疑問を持つ方も多いでしょうが、この章を読めばルゴサムの魅力と価値が分かります。
- ルゴサムの基本情報と希少種としての価値
- ルゴサムの特徴的な肉厚な葉と見た目の魅力
- フィロデンドロン・バーキンとの違い
- ルゴサムと他の人気種類との比較(図鑑・写真付き)
- ダイソーでも手に入る?ルゴサムの入手方法
まずはルゴサムの基本を押さえていきましょう。
ルゴサムの基本情報と希少種としての価値
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フィロデンドロン・ルゴサムは、サトイモ科フィロデンドロン属に分類される観葉植物で、世界の熱帯から亜熱帯に約650種が自生するフィロデンドロンの中でも特に希少な品種です。流通が少なく、希少種に分類されており、その独特な特徴から多くの愛好家に注目されています。
フィロデンドロンという学名は、ギリシア語の「愛する樹木」という意味を持ち、実際にその美しさと存在感で多くの人々を魅了し続けています。ルゴサムという名前は「しわのある」という意味を持ち、この名前の通り、葉の表面には特徴的な葉脈の凹凸があり、触れるとその独特な質感を楽しむことができます。
希少性の高さは、主に自然界での分布の限定性と繁殖の難しさに起因しています。また、他のフィロデンドロンと比較して成長が遅く、商業的な大量生産が困難なことも希少性を高める要因となっています。そのため、園芸店での取り扱いも限定的で、見つけた時には即座に購入を検討する愛好家も少なくありません。
近年では観葉植物ブームの影響もあり、希少種への関心が高まっています。ルゴサムはその独特な見た目と育てやすさから、観葉植物のコレクションを充実させたい方にとって憧れの存在となっており、入手できた時の喜びは格別です。
ルゴサムの特徴的な肉厚な葉と見た目の魅力

ルゴサムの最大の魅力は、緑の肉厚な葉っぱが特徴で、ゴムの木のような肉厚な葉っぱを持つことです。別名ピッグスキンとも呼ばれていて、丸い葉が他の種類よりも厚く、表面にはっきりと葉脈が浮き出ている質感が名前の由来となっています。
一般的なフィロデンドロンと比較すると、その葉の厚さは圧倒的で、触れるとゴムのような弾力を感じることができます。この特徴的な質感は、実際に手で触れてみないと分からない魅力の一つです。葉の厚さは品種によって多少の差はありますが、ルゴサムの場合は常に安定した厚みを保っており、この一貫性も品種としての価値を高めています。
葉の色は濃い緑色で、深みのある美しい発色を見せます。光沢があるため室内に置くだけで高級感のある雰囲気を演出してくれ、インテリアグリーンとしての価値も非常に高いのが特徴です。さらに、葉の表面にはっきりと浮き出た葉脈が独特の模様を作り出し、まるで自然が作り出したアート作品のような美しさを持っています。
大きく成長しても50㎝以下なので、コンパクトに栽培したい方におすすめな品種です。このサイズ感により、デスクの上や棚の上、リビングの一角など、様々な場所に配置して楽しむことができます。小さなスペースでも存在感を発揮し、空間を格上げしてくれる効果があります。
フィロデンドロン・バーキンとの違い

フィロデンドロンの中でも特に人気が高いバーキンとルゴサムには、見た目と成長の仕方に決定的な違いがあります。
特徴 | バーキン | ルゴサム |
---|---|---|
葉の模様 | 白い斑入り | 均一な濃い緑色 |
葉の厚さ | 薄い | 肉厚(ゴムのような質感) |
成長の仕方 | すらりと直立 | コンパクトで丸みを帯びる |
葉の変化 | 新芽は白→緑に変化 | 最初から濃い緑色 |
耐寒温度 | 8度程度 | 8度程度 |
管理環境 | ある程度の明るさが必要 | より暗い環境でも育つ |
流通状況 | 比較的入手しやすい | 希少で高値取引 |
最も分かりやすい違いは葉の模様で、バーキンが白い斑入りの美しい模様を持つのに対し、ルゴサムは均一な濃い緑色の葉を持つことです。
バーキンの新芽の透き通った白い葉は生長するとともに、徐々に濃いグリーンに変化し、純白葉・斑入り葉・緑葉と一つの植物で葉色のグラデーションを楽しめるのが特徴です。
バーキンの育て方に関しては「フィロデンドロンバーキンはどのくらい大きくなる?成長速度と管理法を徹底解説」という記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
一方、ルゴサムの葉は最初から濃い緑色で、成長による色の変化はほとんどありません。代わりに、葉の厚みと質感の変化を楽しむことができます。
草姿についても大きな違いがあります。バーキンはすらりと直立する草姿も人気の秘密ですが、ルゴサムはよりコンパクトで丸みを帯びた形状に育ちます。バーキンは縦方向への成長が目立つのに対し、ルゴサムは横への広がりを見せながら安定した株形を維持します。
耐寒温度はどちらも8度程度と同じですが、管理環境に関しては若干の違いがあります。ルゴサムは暗めの日陰でも管理することができ、本が読める程度の明るさがあれば育てることができます。バーキンは斑入りの美しさを保つためにある程度の明るさが必要ですが、ルゴサムはより暗い環境でも健康的に育ちます。
価格面では、バーキンがフィロデンドロンの中でも比較的新しい品種ながら一番人気の種類となっているため市場での流通量が多く入手しやすい一方、ルゴサムは希少性から高値で取引されることが多いのが現状です。
ルゴサムと他の人気種類との比較(図鑑・写真付き)

ルゴサムを理解するためには、他の人気フィロデンドロンとの比較が重要です。まず、最もよく知られているセロームとの違いを見てみましょう。セロームは切れ込みのある大きな葉と立ち上がるように直立する茎が特徴的ですが、ルゴサムは小型で丸い葉を持ち、切れ込みがないのが大きな違いです。

クッカバラ・オージーは、深い切れ込みが入る羽根のような形のインパクトのある葉が特徴ですが、ルゴサムには切れ込みがなく、むしろ丸みを帯びた優雅な形状を持ちます。この対比により、ルゴサムの穏やかで落ち着いた美しさが際立ちます。

シルバーメタルは艶やかな美しいシルバー系の葉っぱが特徴ですが、ルゴサムは深い緑色が魅力です。どちらも光沢がある美しい葉を持ちますが、色調の違いにより与える印象は大きく異なります。シルバーメタルがクールで現代的な印象を与えるのに対し、ルゴサムは温かみがあり、クラシックな美しさを持っています。

ピンクプリンセスやホワイトプリンセスのような斑入り品種と比較すると、ルゴサムの単色の美しさが際立ちます。斑入り品種の華やかさとは対照的に、ルゴサムは控えめながらも深みのある魅力を持っており、長く愛でることができる品種と言えるでしょう。

ブラックカーディナル、ロジョコンゴ、インペリアルグリーンと同様に、ルゴサムも暗めの日陰で管理できる品種に分類されます。これらの品種は共通して分厚い葉を持ち、比較的育てやすいという特徴があります。ただし、ルゴサムは他の品種よりもさらに肉厚で、触感が独特なのが大きな違いです。
ダイソーでも手に入る?ルゴサムの入手方法

フィロデンドロン・ルゴサムの入手方法は複数ありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。以下の比較表を参考に、自分に適した購入方法を選びましょう。
- ダイソー(100円ショップ)
-
- 価格: 300円程度
- メリット: 非常に安価
- デメリット: 品種名不明、入荷不定期
- おすすめ度: ★★☆☆☆
- 園芸専門店
-
- 価格: 数千円〜数万円
- メリット: 品質確実、アドバイス有
- デメリット: 高価格、取り扱い限定
- おすすめ度: ★★★★★
- オンライン通販
-
- 価格: 中〜高価格
- メリット: 品揃え豊富
- デメリット: 状態確認不可
- おすすめ度: ★★★☆☆
- フリマアプリ
-
- 価格: 変動大
- メリット: 掘り出し物の可能性
- デメリット: リスク高、品質不安定
- おすすめ度: ★★☆☆☆
驚くことに、フィロデンドロン・ルゴサムは時折ダイソーで300円苗として販売されることがあります。
ただし、100均ショップで販売されているフィロデンドロンは品種名が記載されておらず、ルゴサムを見つけるには葉の特徴(肉厚で葉脈が浮き出ている)を覚えておくことが重要です。
- 葉の厚みと質感を確認
- 病害虫の有無をチェック
- 根の状態(可能であれば)
- 全体的な株の健康状態
最も確実な入手方法は信頼できる園芸店での購入です。初心者の方は植物の状態を直接確認でき、育て方のアドバイスも受けられるため特におすすめと言えるでしょう。
フィロデンドロン・ルゴサムの育て方|希少種を枯らさない5つのポイント

せっかく手に入れた希少なルゴサムを枯らしてしまったらどうしよう。
そんな不安を抱えている方でも大丈夫、正しいポイントを押さえれば安心して育てられます。
- 置き場はどこがいい?
- 水やりの頻度と冬場の管理方法
- 伸びすぎた時はどうする?剪定のコツ
- 植え替えと株分けの適切なタイミング
- 病気・害虫対策と予防方法
順番に詳しく見ていきましょう。
置き場はどこがいい?

フィロデンドロン・ルゴサムの置き場選びは、成功の第一歩となる最も重要なポイントです。この植物は耐陰性が強いことが大きな特徴で、明るい室内ならば育てることができるため、初心者の方にもおすすめの観葉植物として人気を集めています。
ルゴサムは薄暗い環境でも栽培可能ですが、最低限として文字が読み取れる程度の光量は確保する必要があります。完全に光のない場所では葉色が悪くなったり、徒長(ひょろひょろと弱々しく伸びる現象)の原因となるため注意が必要です。理想的な環境は、レースカーテン越しの窓辺や、明るい室内の中央部分などです。
室内での具体的な置き場所としては、東向きや北向きの窓の近くが最適です。南向きの窓の場合は、直射日光が当たらないよう少し離れた場所に配置しましょう。直射日光に当たると葉焼けを起こす可能性があるため、夏場は明るい日陰での管理が適しています。
屋外で管理する場合は、建物の陰や大きな木の下など、自然な半日陰環境が理想的です。ただし、完全に日光が遮られる場所よりも、木漏れ日が差すような環境の方が健康的に育ちます。また、強風が当たる場所は避け、適度に風通しの良い場所を選ぶことが重要です。
風水的な観点から見ると、フィロデンドロンは仕事運や家族運を高めるといわれており、仕事運ならデスクや書斎、家族運ならリビングがいいとされています。また、フィロデンドロンという学名がギリシア語の「愛する樹木」という点から、恋愛運にも効果があるといわれています。
エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所は避けましょう。急激な温度変化や乾燥は植物にストレスを与え、葉が茶色くなったり落葉の原因となります。また、玄関などの温度変化が激しい場所も避けた方が安全です。
季節に応じた置き場所の調整も大切です。春から秋にかけては屋外の半日陰でも問題ありませんが、耐寒温度は8度程度とフィロデンドロンの中でも比較的寒さに弱いため、早めに室内に移動させることが重要です。最低気温が8℃以下になると株が弱る可能性があるため、冬場は室内の最も暖かく明るい場所に移動させることで、健康的な状態を維持することができます。
水やりの頻度と冬場の管理方法

フィロデンドロン・ルゴサムの水やりは、季節に応じて頻度とタイミングを調整することが重要です。以下の表を参考に、適切な水やり管理を行いましょう。
季節 | 水やりのタイミング | 頻度の目安 | 注意点 |
---|---|---|---|
春〜秋(生育期) | 土の表面が乾いたら | 2〜3日に1回 | たっぷりと与える |
冬(休眠期) | 土が乾いてから4〜5日後 | 1週間に1回程度 | 控えめに与える |
夏場(高温期) | 土の乾燥を毎日チェック | 1〜2日に1回 | 受け皿の水は捨てる |
フィロデンドロンの水やりは原則「土が乾いたタイミング」で、春から秋は土が乾いたタイミングでたっぷりと、冬は土が乾いてから4、5日経過してたっぷりと与えるのが基本です。
水を好む植物なので、春〜秋には土の表面が乾燥したら水やりをしましょう。具体的には、土の表面を指で触って乾いているのを確認してから、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。この時、受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。水が溜まったままにしておくと根腐れの原因となります。
水やりのタイミングを見極めるコツは、土の状態をしっかりと観察することです。表面が乾いていても、土の中はまだ湿っている場合があります。割り箸などを土に差して確認する方法もありますが、慣れてくると土の色や鉢の重さで判断できるようになります。
夏場の暑い時期は土が乾きやすいため、毎日チェックすることをおすすめします。特に小さな鉢で育てている場合は、1日で土が乾いてしまうこともあります。逆に、大きな鉢や冬場は土が乾くまでに数日かかることもあるため、頻度に惑わされず、必ず土の状態を確認してから水やりを行いましょう。
冬場の管理は特に注意が必要です。植物の活動が鈍くなる冬季は、やや乾燥した状態で管理することが重要です。生育期と同様の頻度で水を与えてしまうと根腐れのリスクが高まるため、冬場は水やりの間隔を長めに取ることが大切。具体的には、土が乾いてから4-5日待ってから水やりを行います。
冬でも気温10℃以上保てるとよいです。暖房の効いた室内では植物の活動が続くため、極端に水やりを控える必要はありませんが、外気温が下がる夜間などは特に注意が必要です。室温が15℃以下になるような環境では、より慎重な水やりが求められます。
葉水も大切な管理の一つです。フィロデンドロンは熱帯植物のため、ある程度の湿度を好みます。霧吹きで葉の表面に軽く水をかけることで、湿度を保ち、ハダニなどの害虫予防にも効果があります。特に冬場の乾燥した室内では、週に2-3回程度の葉水を行うことをおすすめします。
水質にも注意を払いましょう。可能であれば汲み置きした水道水を使用し、塩素を飛ばしてから使用するのが理想的です。また、冷たすぎる水は根にショックを与える可能性があるため、室温程度の水を使用することが大切です。
伸びすぎた時はどうする?剪定のコツ

フィロデンドロン・ルゴサムは基本的にコンパクトに育つ品種ですが、環境によっては徒長することがあります。適切な剪定で美しい株姿を維持しましょう。
- 時期は5〜9月の成長期か
- ハサミは清潔で切れ味が良いか
- アルコールで消毒済みか
- 節の位置を確認したか
- 剪定後の置き場所を決めたか
剪定の最適な時期は、植物の成長期である5月から9月頃です。この時期に剪定を行うことで、切り口からの回復が早く、新芽の発生も期待できます。
株姿を乱している茎を選別
新芽が出やすい節の上でカット
病気予防のため風通しの良い場所で
直射日光を避けて養生
回復まで通常より少なめに
生育期である春〜秋に余分に伸びた枝を切り取ることで、数か月経過後には新芽が展開し始めます。
株の健康を維持し活力ある成長を促すためにも、適切なタイミングで切り戻しを行うことをおすすめします。
植え替えと株分けの適切なタイミング

フィロデンドロン・ルゴサムの健康的な成長を維持するためには、適切なタイミングでの植え替えが欠かせません。一般的には1〜2年に1回を目安に、5〜8月の暖かい時期に植え替えを行うのが最適です。この時期は植物の活動が活発で、新しい環境への適応力も高いため、植え替えによるストレスを最小限に抑えることができます。
植え替えが必要なサインとしては、鉢底から根が出てきている、水やりをしても水の吸収が悪い、土の表面にコケや藻が生えている、などがあります。また、購入してから一度も植え替えをしていない場合は、土の栄養分が不足している可能性が高いため、積極的に植え替えを検討しましょう。
根っこ。だいぶ根も回っていてる感じ、春になったら植え替えしてあげようという実際の栽培体験からも分かるように、根詰まりは植物の成長に大きな影響を与えます。根が鉢の中でぐるぐると回っている状態(根回り)になると、新しい根の発生が阻害され、全体的な成長が鈍くなります。
植え替えに使用する鉢は、現在より一回り大きなサイズを選びます。急激に大きな鉢に植え替えると、土の量に対して根の量が少なすぎて、水はけが悪くなり根腐れの原因となる可能性があります。素材は、通気性の良い素焼き鉢や、軽量で扱いやすいプラスチック鉢などがおすすめです。
用土は水はけと保水性のバランスが取れたものを選びましょう。市販の観葉植物用培養土に、パーライトや軽石を2割程度混ぜることで、より適した土壌環境を作ることができます。また、室内で育てる場合は、虫の発生を抑えるために無機質の土を選ぶのも一つの方法です。
植え替えの手順は以下の通りです。まず、植え替えの1週間前から水やりを控え、土を乾燥させます。これにより根をほぐしやすくなり、作業が楽になります。次に、株を鉢から取り出し、古い土を優しく落としながら根の状態をチェックします。黒くなった根や腐った根があれば、清潔なハサミで切り取ります。
新しい鉢の底には鉢底石を敷き、その上に新しい土を3分の1程度入れます。株を配置し、周りに土を入れながら、割り箸などで隙間を埋めていきます。最後に、鉢の縁から2-3cm下まで土を入れ、たっぷりと水やりを行います。
株分けは、株元から子株が出てきた場合に行うことができます。親株と子株の根がそれぞれ充実している状態で、清潔なナイフや手で優しく分けます。分けた後は、それぞれを別の鉢に植え付け、通常よりも水やりを控えめにして管理します。
植え替え後の管理も重要です。直射日光を避けた明るい日陰で、1-2週間程度養生させます。この間は水やりも控えめにし、新しい環境に慣れるまで静かに見守りましょう。新芽が動き始めたら、通常の管理に戻すことができます。
病気・害虫対策と予防方法

フィロデンドロン・ルゴサムを健康的に育てるためには、病気と害虫の予防と早期発見が重要です。以下の対策表を参考に、トラブルを未然に防ぎましょう。
病害虫名 | 症状 | 発生時期 | 予防方法 | 対処法 |
---|---|---|---|---|
軟腐病 | 葉が黒く溶ける | 春〜秋 | 風通し改善 | 病変部切除 |
葉腐病 | 水浸状の赤い斑点 | 梅雨時期 | 葉に水をかけない | 感染葉除去 |
ハダニ | 葉裏に小さな赤い虫 | 年中(特に乾燥期) | 葉水で湿度保持 | シャワー洗浄・殺虫剤 |
カイガラムシ | 白いふわふわした虫 | 年中 | 風通し改善 | 歯ブラシ除去・殺虫剤 |
アブラムシ | 新芽に緑の小虫 | 春〜秋 | 環境管理 | テープ除去・殺虫剤 |
ナメクジ | 葉に小さな穴 | 夜間活動 | 誘引剤散布 | 物理的除去 |
- 病気の予防ポイント
-
- 風通しを良くし、高温多湿を避ける
- 水やり時に葉に水がかからないよう注意
- 傷ついた葉は早めに除去する
- 害虫の予防ポイント
-
- 定期的な葉水で湿度を保つ
- 月1-2回、葉の表裏を濡れたティッシュで拭く
- 新しい植物は隔離期間を設ける
予防の基本は適切な環境管理です。定期的に葉の状態をチェックし、異常を発見したら早期対処することで、多くの問題を未然に防ぐことができます。
フィロデンドロン・ルゴサムの育て方|希少種を枯らさない5つのポイントのまとめ
フィロデンドロン・ルゴサムについて「珍しい植物だけど、どうやって育てればいいの?」「せっかく手に入れた希少種を枯らしてしまったらどうしよう」「他のフィロデンドロンとは育て方が違うのかな?」といった不安を抱く方も多いでしょう。
しかし、ルゴサムの特徴と5つの重要なポイントを理解することで、これらの心配は解消され、初心者でも安心して希少種を育てることができるようになります。
フィロデンドロン・ルゴサムを枯らさずに美しく育てるために重要なポイントをまとめます。
- ルゴサムは緑の肉厚な葉が特徴で、ゴムの木のような質感を持つ希少種
- 別名ピッグスキンと呼ばれ、表面にはっきりと葉脈が浮き出ている
- 大きく成長しても50㎝以下とコンパクトで室内栽培に適している
- バーキンとは異なり斑入りではなく均一な濃い緑色の葉を持つ
- 耐寒温度は8度程度とフィロデンドロンの中では比較的寒さに弱い
- 暗めの日陰でも管理可能だが本が読める程度の明るさは必要
- ダイソーで300円苗として時折販売されるが品種名記載がないため葉の特徴で判断
- 水やりは春秋は土が乾いたら、冬は土が乾いてから4〜5日後にたっぷりと
- 直射日光は避け、レースカーテン越しや明るい日陰で管理する
- 剪定は5〜9月の成長期に行い、伸びすぎた茎を節の上でカット
- 植え替えは1〜2年に1回、5〜8月の暖かい時期に実施
- 軟腐病と葉腐病に注意し、風通しを良くして予防する
- ハダニ・カイガラムシ・アブラムシが年間を通して発生するため定期チェック
- 冬場は最低8℃以上を維持し、早めに室内に移動させる
- 葉水で湿度を保ち、ハダニ予防と健康維持を図る
- 風水効果として仕事運・家族運・恋愛運アップが期待できる
- エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所は避ける
- 挿し木で増やすことができ、剪定した茎を有効活用できる
- 希少性が高く流通量が少ないため見つけたら迷わず購入推奨