フィロデンドロンバーキンってどのくらい大きくなるの?
育てているバーキンが大きくなりすぎたらどうしよう…
部屋に置けるサイズなのか購入前に知りたい
実は、フィロデンドロンバーキンは最大約90cm〜3mまで成長しますが、適切な管理方法を知っていれば、理想的なサイズでコントロールすることが可能なんです。
この記事では、フィロデンドロンバーキンの最大サイズと成長速度、そして大きくなった際の具体的な管理方法について詳しく解説します。
- 成長サイズ:最大約90cm〜3メートルまで成長・株立ち型で横幅も広がるが成長スピードはゆっくり
- 育て方のコツ:明るい日陰・春夏は土が乾いてから秋冬は乾いて2-3日後に水やり・年1回4-7月の植え替えで健康維持
- 剪定方法:5〜10月の生育期に古い葉から剪定・白い樹液のシュウ酸カルシウムに注意して手袋着用必須
- 支柱と管理:コルクやヘゴ支柱で倒れ防止・5-8月の株分けで増やし・切り戻し剪定で仕立て直し可能
フィロデンドロンバーキンはどのくらい大きくなる?最大サイズと成長の特徴

フィロデンドロンバーキンの成長に不安を感じていませんか?
購入前にサイズを知ることで、適切な場所選びと長期的な育成計画が立てられます。
- フィロデンドロンバーキンの最大サイズと成長スピード
- バーキンの成長形態と幹立ちの特徴
詳しく見ていきましょう。
フィロデンドロンバーキンの最大サイズと成長スピード

フィロデンドロンバーキンは室内栽培で最大約90cm、理想的な環境では最大3mまで成長する可能性があります。
ただし、バーキンは他のフィロデンドロンと比較して成長速度が非常にゆっくりであることが特徴です。
一般的な室内環境では、購入時の小株から成人サイズに達するまで3〜5年程度かかります。
年間の成長量は10〜20cm程度と控えめで、急激なサイズ変化を心配する必要はありません。商業施設で見かける大型のバーキンは、長年にわたって丁寧に育てられた結果なのです。
成長の速さは環境によって大きく左右されます。とくに気温18〜29 ℃・湿度50〜60 %を維持すると葉の展開が安定すると言われています。
明るい日陰で適切な水分管理を行い、定期的な肥料を与えることで健全な成長を促進できますが、それでも他の観葉植物と比べると穏やかな成長を見せてくれます。
バーキンの成長形態と幹立ちの特徴

フィロデンドロンバーキンは株立ち型の成長形態を持つ植物です。他のフィロデンドロンのように蔓を伸ばして登ったり地面を這ったりせず、地際から複数の茎を立ち上げて成長します。
成長とともに茎は太くなり、下部は木質化して幹のような状態になります。この幹立ちの特徴により、支柱に這わせるような仕立て方は適していません。代わりに、自立した美しい樹形を作り出すことができるのがバーキンの魅力の一つです。
葉は成長とともに大型化し、美しい白い斑入り模様がより鮮明に現れます。
ただし、大きくなるにつれて幅も取るようになるため、設置場所は余裕を持って選ぶことが重要です。横方向の広がりも考慮に入れた空間計画を立てておくことで、長期間にわたって美しい姿を楽しめるでしょう。
フィロデンドロンバーキンが大きくなる際の管理方法と対処法

大きくなったバーキンの管理に困っていませんか?
適切な対処法を知ることで、健康的で美しい状態を長期間維持できます。
- フィロデンドロンバーキンを健全に大きくするための育て方
- 大きくなったバーキンの剪定方法と切る場所
- 倒れそうになった時の支柱の立て方
- 伸びすぎ・広がりすぎた時の仕立て直し方法
- 株分けによる増やし方と株の管理
それぞれ詳しく解説していきます。
フィロデンドロンバーキンを健全に大きくするための育て方

フィロデンドロンバーキンを健全に大きく育てるには、基本的な環境管理が重要です。
直射日光を避けた明るい日陰に置き、最低気温10℃以上を保つことで安定した成長を促せます。
水やりは季節に応じて調整しましょう。春夏は土の表面が乾いたらたっぷりと与え、秋冬は土が乾いてから2〜3日待ってから水を与えます。
過度な水やりは根腐れの原因となるため、受け皿の水は必ず捨てるようにしてください。
肥料は5〜9月の成長期に緩効性肥料や液体肥料を与えることで、葉の色艶と成長を促進できます。また、年に1度の植え替えを4〜7月に行うことで根詰まりを防ぎ、健全な成長環境を維持できるでしょう。
虫がわいた土の応急処置と植え替え手順はこちらの記事で詳しく解説しています。
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大きくなったバーキンの剪定方法と切る場所

バーキンの剪定は5〜10月の生育期に行うのが最適です。古くなった葉や枯れかけた葉を優先的に剪定し、植物全体の健康状態を保つことが重要な目的となります。
剪定する際は、葉の付け根部分をハサミで丁寧に切り取ります。茎の途中で切ると見た目が悪くなるため、必ず根元から切り落としましょう。また、剪定時には白い樹液が出るため、必ず手袋を着用し、皮膚に触れないよう注意が必要です。
大幅なサイズダウンを行いたい場合は、思い切って茎を短く切り戻すことも可能です。ただし、この場合は新芽が出ている部分より上で切ることが重要で、切り戻し後は明るい日陰で様子を見ながら管理してください。
倒れそうになった時の支柱の立て方

バーキンが大きくなって倒れそうになった場合は、適切な支柱を立てることで安定させられます。50cm程度の支柱であれば1年程度は十分に対応できるサイズです。
支柱にはコルクやヘゴ材を使用することをおすすめします。これらの天然素材は気根が活着しやすく、より自然な成長を促進してくれるためです。支柱を鉢の端に深く挿し込み、茎を優しく固定します。
固定する際は、茎を傷つけないよう柔らかい紐やガーデンタイを使用してください。成長に合わせて定期的に固定位置を調整し、茎が食い込まないよう注意することが長期的な健康維持には不可欠です。
伸びすぎ・広がりすぎた時の仕立て直し方法

バーキンが伸びすぎたり広がりすぎた場合は、仕立て直しで株全体を整えることができます。
まず、全体のバランスを確認し、どの茎を残すかを慎重に決めましょう。
仕立て直しの際は、生きている部分まで思い切って切り戻すことが重要です。古い茎や弱った部分を除去することで、新しい芽の成長を促進し、より美しい樹形を作ることができます。
作業は必ず晴れた日に行い、切り口が乾燥しやすい環境を整えてください。
切り戻し後は水やりを控えめにし、明るい日陰で管理します。新芽が出始めるまで1〜2ヶ月程度かかることもありますが、根気よく待つことで美しい株に生まれ変わるでしょう。
株分けによる増やし方と株の管理

バーキンは株元に子株ができた場合、株分けで増やすことができます。株分けの適期は5〜8月の生育期で、この時期に行うことで成功率が大幅に向上します。
株分けを行う際は、まず鉢から株を取り出し、根鉢を手で優しくほぐします。
子株と親株それぞれに根がついていることを確認してから、清潔なハサミで分離してください。切り口は乾燥させてから植え付けることで、根腐れを防げます。
分けた株はそれぞれ適切なサイズの鉢に植え替え、風通しの良い明るい日陰で管理します。
株分け後は環境の変化によるストレスを軽減するため、1〜2週間は水やりを控えめにし、様子を見ながら徐々に通常の管理に戻していくことが成功の秘訣です。
フィロデンドロンバーキンはどのくらい大きくなる?成長速度と管理法のまとめ
最後に、この記事で紹介した内容をおさらいしましょう。
- フィロデンドロンバーキンは最大約90cm〜3メートルまで成長する株立ち型の観葉植物で、他のフィロデンドロンと比較して成長速度は非常にゆっくりで、購入時から成人サイズまで3〜5年程度かかる。
- 健全な成長のための基本的な育て方は直射日光を避けた明るい日陰への設置、春夏は土の表面が乾いたら、秋冬は乾いてから2〜3日後の水やり、そして年に1度4〜7月の植え替えが効果的。
- 剪定は5〜10月の生育期に行い、古い葉や枯れかけた葉を葉の付け根部分から切り取ることで、剪定時に出る白い樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれるため必ず手袋を着用する。
- 大きくなった際の管理方法として、50cm程度のコルクやヘゴ支柱での支え、5〜8月の株分けによる増やし方、思い切った切り戻しによる仕立て直しが可能で、いずれも明るい日陰での管理が重要。
- 株立ちの特徴により支柱を登らせるような仕立て方はできないため、自立した美しい樹形を活かした育て方を心がけ、横幅も考慮した設置場所の選択が長期間の栽培成功の鍵となる。
これらのポイントを押さえれば、フィロデンドロンバーキンを適切なサイズでコントロールしながら、美しい斑入り葉を長期間楽しむことができます。
フィロデンドロンバーキンは成長がゆっくりな分、急激な変化を心配する必要がありません。植物の状態を観察しながら、適切なタイミングで剪定や植え替えを行うことで、理想的な姿を維持できるでしょう。
定期的な管理とメンテナンスを行いながら、あなたの大切なバーキンを健康に育てていきましょう。適切な知識があれば、フィロデンドロンバーキンは初心者から上級者まで、長年にわたって美しいインテリアグリーンとして活躍してくれるはずです。