モンステラが寒さで葉が黄色くなってしまった…
寒さでモンステラがダメになってしまったけど、まだ復活できるの?
どんな応急処置をすればいいか分からない
そう思う方もいるかもしれません。
実は、モンステラが寒さにやられても、症状を正しく見極めて適切な応急処置を行えば、復活させることは十分可能なんです。
この記事では、モンステラの寒害症状の見分け方から今すぐできる応急処置、確実な復活方法、そして今後の寒さ対策まで詳しく解説します。
- モンステラの適切な越冬温度と冬の管理方法が分かる
- 寒害の症状を見分けて適切な応急処置ができるようになる
- 黄色や黒くなった葉の正しい対処法を学べる
- 寒さで弱ったモンステラを確実に復活させる方法を習得できる
モンステラは寒さに弱い?冬に起こるトラブルと寒さ対策

モンステラを冬に育てていて不安を感じているのではないでしょうか。実際にモンステラは寒さに非常に弱い植物のため、適切な知識がないと冬越しに失敗してしまいます。しかし、正しい対策を知ることで安全に冬を乗り切ることができます。
以下では冬に知っておくべき重要なポイントをご紹介します。
- 何度で越冬できますか?氷点下での対処法
- 冬の水やり頻度とサインの見分け方
- 屋外越冬は可能?ベランダや外での冬越し
- 冬の葉水管理と乾燥対策
- 冬のビニール保護対策と寒さ対策グッズ
- 冬の剪定のタイミングと方法
それぞれ詳しく見ていきましょう。
何度で越冬できますか?氷点下での対処法

モンステラの越冬に最も重要なのが温度管理です。モンステラは熱帯雨林原産の植物のため、寒さには非常に弱い特性を持っています。
モンステラの温度別対処法は以下の通りです。
温度範囲 | 状態 | 対処法 |
---|---|---|
15℃以上 | 理想的 | 通常管理でOK |
10℃~15℃ | 安全 | 水やり控えめ、室内管理 |
5℃~10℃ | 注意 | 緊急室内避難、加温対策 |
0℃~5℃ | 危険 | 即座に暖房室内へ、応急処置準備 |
0℃以下 | 緊急事態 | 凍傷チェック、集中治療 |
最低生育温度は10℃以上を保つ必要があり、5℃程度まで耐えることはできますが、5℃以下では葉が黒く枯れる恐れがあります。理想的には15℃以上を維持することで、春の生育に悪影響を及ぼすことなく綺麗な状態で冬越しが可能になります。
氷点下の環境では、モンステラは確実にダメージを受けてしまいます。そのため、気温が10℃を下回る前に室内に取り込むことが重要です。室内でも窓際は屋外と変わらないくらいに冷え込むため、窓から20~30㎝ほど距離を置いた明るい場所で管理すると安心です。
もし急激な寒波で氷点下になってしまった場合は、まず暖かい室内に移動させ、凍傷の症状がないかチェックしましょう。凍傷を受けた部分は黒く変色するため、そのような葉は早めに取り除く必要があります。
▶春夏に屋外栽培を試すなら『モンステラを外で育てるとどうなる?』でベランダ管理のコツをチェック
冬の水やり頻度とサインの見分け方

冬場の水やりは、モンステラの管理で最も注意が必要な作業です。季節別水やり頻度の目安は以下を参考にしてください。
▶水やりチェッカー「サスティー」が反応しないときの対処法はこちら
時期 | 頻度 | チェックポイント |
---|---|---|
春(3-5月) | 1週間に1回 | 新芽の確認、土の乾き具合 |
夏(6-8月) | 3-4日に1回 | 毎日土の状態確認 |
秋(9-11月) | 10日に1回 | 成長の鈍化を観察 |
冬(12-2月) | 2-3週間に1回 | 2-3日待ってから水やり |
生育が緩慢になる冬は、根の吸水力も低下するため、夏と同じような頻度で水を与えると簡単に根腐れを起こしてしまいます。
冬の水やりの基本は、手で土を触って水分を感じなくなってから2~3日後に行うことです。これは鉢の中央部分までしっかり乾いてから与えるということを意味します。頻度としては2~3週間に1回程度が目安となります。
水やりのタイミングを見極めるサインとして、以下の点をチェックしましょう。
- 水やりのサインチェックリスト
-
- 土の表面が完全に乾いている
- 指を2-3cm差し込んで湿り気がない
- 鉢を持ち上げて軽く感じる
- 前回の水やりから適切な期間が経過
- 午前中~昼の時間帯である
土の表面が完全に乾燥している状態であっても、指を土に2~3cm差し込んでみて湿り気を感じる場合は、まだ水やりの必要はありません。
また、水やりの時間帯も重要です。冬場は室温の高い午前中からお昼の間に行うのがベストで、夕方以降の水やりは避けましょう。水温も15℃程度の常温に戻してから与えることで、根への負担を軽減できます。
水やり後は受け皿に溜まった水を必ず捨てることも忘れずに行ってください。受け皿に水が残っていると、根腐れの原因となってしまいます。
屋外越冬は可能?ベランダや外での冬越し

モンステラの屋外越冬については、お住まいの地域の気候によって大きく左右されます。基本的に気温が5℃以下になる地域では、屋外での冬越しは推奨できません。
関東以南の比較的温暖な地域であれば、適切な防寒対策を施すことで屋外越冬も不可能ではありません。ただし、その場合でも軒下や屋根のある場所など、厳しい寒さや雪、霜などを防げる場所での管理が必須となります。
ベランダでの越冬を検討している場合は、以下の条件を満たしているかチェックしましょう。最低気温が5℃を下回らない、直接的な風や雨を避けられる、日中は適度な日光が当たる場所であることが重要です。
屋外での冬越しでは、防寒対策として不織布やビニールシートでの保護、鉢周りの断熱材の使用、水やりの際にぬるま湯を使用するなどの工夫が必要になります。しかし、これらの対策を施しても気象条件によっては大きなダメージを受ける可能性があるため、可能であれば室内管理をおすすめします。
▶鉢が手狭なら『モンステラの植え替えで失敗する原因は根詰まり?』を参考に鉢替えを検討
冬の葉水管理と乾燥対策

冬場の室内は暖房によって空気が乾燥しやすく、モンステラにとってストレスとなりやすい環境です。そのため、適切な葉水管理と乾燥対策が重要になります。
葉水は週に2回ほど霧吹きを使って行うのが目安です。葉の表面だけでなく、気根にも水分を与えてあげましょう。葉水には乾燥を防ぐだけでなく、ハダニなどの害虫を予防する効果もあります。
葉水を行う際は、水道水をそのまま使用せず、一度常温に戻してから使用することが大切です。また、霧吹きの設定は細かいミスト状になるよう調整し、葉全体に均等に水分が行き渡るようにしましょう。
室内の湿度管理も重要な要素です。加湿器を使用して部屋全体の湿度を50~60%程度に保つか、植物の周りだけでも湿度を上げるために水を入れた皿を近くに置くなどの工夫が効果的です。
ただし、葉水の頻度を上げすぎると逆効果になることもあります。葉に水滴が長時間残っていると、カビや病気の原因となる可能性があるため、適度な頻度と量を心がけることが大切です。
冬のビニール保護対策と寒さ対策グッズ

屋外でモンステラを管理する場合や、室内でも特に寒い場所に置かざるを得ない場合は、以下のような防寒対策グッズなどがあると有効です。
- 基本アイテム
-
- 透明ビニールシート(園芸用)
- 不織布(防霜・防風用)
- 保温マット(植物用)
- 簡易温室(小型)
- 断熱材料
-
- 発泡スチロール板
- プチプチシート
- 古毛布・タオル
- 段ボール
- 測定・管理用品
-
- 温度計(最高最低温度記録式)
- 湿度計
- 霧吹き
- 水やりチェッカー
ビニール保護を行う際は、完全に密閉してしまうのではなく、適度な通気性を確保することが重要です。透明なビニールシートや園芸用の防寒シートを使用し、上部に小さな換気穴を開けるか、完全に覆わずに風通しを確保しましょう。
市販の寒さ対策グッズとしては、植物用の保温マットや簡易温室、不織布などが効果的です。保温マットは鉢の下に敷くことで根部の温度を保ち、簡易温室は植物全体を寒さから守ってくれます。
また、鉢周りの断熱対策として、発泡スチロールやプチプチシートで鉢を巻く方法も有効です。これにより根部の急激な温度変化を防ぐことができます。
室内での対策としては、植物専用のLEDライトを使用することで、光合成を促進しながら僅かながら温度も上げることができます。ただし、これらの対策を行う際は、モンステラが必要とする適度な湿度と通気性を確保することを忘れないようにしましょう。
冬の剪定のタイミングと方法

冬場の剪定については、基本的には控えることが推奨されます。モンステラは冬の間は休眠期に入るため、この時期に大きな負担をかける作業は避けるべきです。
しかし、寒害で明らかに枯れた葉や黒く変色した部分については、放置すると病気の原因となる可能性があるため、適切に取り除く必要があります。枯れた葉を取り除く際は、清潔なハサミを使用し、茎の根元から丁寧にカットしましょう。
剪定を行う場合の注意点として、切り口からの病原菌の侵入を防ぐため、作業前にハサミをアルコールで消毒することが重要です。また、切り口は自然に乾燥するよう、湿度の高い場所での作業は避けましょう。
大規模な剪定や形を整える作業については、春の生育期である5~9月まで待つことが安全です。この時期であれば、剪定による負担があっても回復が早く、新しい芽も出やすくなります。
冬の間に行う軽微な手入れとしては、ホコリが積もった葉を湿らせた布で優しく拭き取る程度に留めておくのが良いでしょう。
▶剪定した枝で増やすなら『モンステラの挿し木で失敗しない5つの基本テクニック』をどうぞ。
モンステラが寒さにやられた時の対処法と復活方法

すでにモンステラが寒さの影響を受けてしまい、どうすれば良いのか分からず焦っているのではないでしょうか。葉が変色したり元気がなくなったりすると「もう手遅れかも…」と不安になりますが、適切な対処法を知れば復活の可能性は十分にあります。
緊急時の対応から復活までの道筋を以下で詳しく解説します。
- モンステラは寒さで枯れる?復活の可能性は?
- 寒害症状の見分け方(葉が黄色・黒くなる原因)
- 黄色くなった葉・黒くなった葉の切り方と対処法
- 凍傷の症状と緊急対処法
- 根腐れの見分け方と植え替え方法
- 寒さからの復活方法と新芽が出るまでの管理
一つずつ確認していきましょう。
モンステラは寒さで枯れる?復活の可能性は?

モンステラが寒さにやられたからといって、必ずしも完全に枯れてしまうわけではありません。重要なのは、株の中心部分である茎がどの程度ダメージを受けているかを見極めることです。
復活の可能性を判断する最も重要な指標は、茎の状態です。茎を軽く触ってみて、固くてしっかりしている場合は復活の見込みが高いといえます。逆に、茎が柔らかくなっていたり、黒く変色してブヨブヨしている場合は、かなり深刻な状態といえるでしょう。
モンステラは非常に生命力の強い植物で、たとえ葉がすべてなくなってしまっても、茎の中心部分が健康であれば再び芽を出すことができます。実際に、適切な環境を整えてあげれば、数ヶ月後には新しい芽が確認できるケースも少なくありません。
ただし、復活には時間がかかることを理解しておくことが大切です。寒害からの回復は数週間から数ヶ月単位の長期戦になることが多く、その間は適切な管理を継続する必要があります。焦らず、じっくりと見守る姿勢が復活への鍵となります。
寒害症状の見分け方(葉が黄色・黒くなる原因)

寒害を受けたモンステラは、いくつかの特徴的な症状を示します。これらの症状を正しく見分けることで、適切な対処法を選択することができます。
寒害症状の診断表を活用してみてください。
症状 | 重篤度 | 特徴 | 緊急度 |
---|---|---|---|
葉の縁が黄色 | 軽度 | 縁から中心へ進行 | 様子見 |
葉全体が黄色 | 中度 | 下の葉から順番に | 要注意 |
葉先が黒い | 重度 | 細胞の凍死 | 即対処 |
葉が水っぽい | 最重度 | 凍傷の可能性 | 緊急対処 |
茎が柔らかい | 致命的 | 内部まで損傷 | 集中治療 |
葉が黄色くなる症状は、寒害の初期段階でよく見られる現象です。寒さによる黄変は、葉の縁から始まって徐々に中心部に向かって広がっていく特徴があります。また、下の方の古い葉から順番に黄色くなっていくのも寒害の典型的なパターンです。
葉が黒くなる症状は、より深刻な寒害を示しています。黒変は細胞が凍死した状態を表しており、特に葉の先端や縁の部分から始まることが多いです。黒くなった部分は元に戻ることはないため、早めの対処が必要になります。
寒害以外の原因による変色と区別するために、以下の点もチェックしましょう。
- 寒害の特徴
-
- 寒い環境の後に急速に症状が出る
- 葉の縁や先端から変色
- 複数の葉に同時に症状が現れる
- その他の原因
-
- 水切れ:徐々に進行、葉がしなびる
- 根腐れ:土が乾かない、異臭がする
- 病気:斑点状、部分的な変色
寒害による変色は比較的短期間で進行し、寒い環境に置かれた後に症状が現れます。一方、水切れや根腐れによる変色は徐々に進行し、葉の質感も異なることが多いです。
また、寒害を受けた葉は触ると柔らかくなり、パリパリとした質感になることがあります。健康な葉と比較して明らかに質感が違う場合は、寒害を疑うべきサインといえるでしょう。
黄色くなった葉・黒くなった葉の切り方と対処法

寒害によって変色した葉は、適切なタイミングで取り除くことが重要です。ただし、すべての変色した葉を一度に切ってしまうと、株に大きな負担をかけてしまうため、段階的に行うことが大切です。
黄色くなった葉の対処法として、まず変色の程度を確認しましょう。葉の一部だけが黄色くなっている場合は、しばらく様子を見ても構いません。しかし、葉全体が黄色くなり、触ると柔らかくなっている場合は、清潔なハサミで茎の根元から切り取りましょう。
黒くなった葉については、より迅速な対応が必要です。黒変した部分は既に細胞が死んでおり、放置すると病気の温床となる可能性があります。黒くなった部分を発見したら、健康な部分を含めて少し大きめに切り取ることをおすすめします。
切り取り作業を行う際の注意点として、必ず清潔なハサミを使用し、作業前後にアルコールで消毒することが重要です。また、一度に多くの葉を切り取ると株が弱ってしまうため、1週間に2~3枚程度を目安に段階的に行いましょう。
切り口からの感染を防ぐため、切り取り後は風通しの良い場所で管理し、切り口が自然に乾燥するまで水やりは控えめにすることも大切です。
凍傷の症状と緊急対処法

モンステラが氷点下の環境にさらされた場合、凍傷を起こす可能性があります。凍傷は寒害の中でも最も深刻な状態で、迅速な対応が必要になります。
即座に行うこと(5分以内)
- 暖かい室内に移動(段階的に温度を上げる)
- 直射日光を避けた明るい場所に設置
- 水っぽい葉の状態を写真で記録
24時間以内に行うこと
- 凍傷部分の範囲を特定
- 切り取る部分をマーキング
- 清潔なハサミとアルコールを準備
- 応急処置用の新しい土を準備
1週間以内に行うこと
- 凍傷部分の除去作業
- 切り口の乾燥確認
- 水やりの完全停止
- 経過観察の記録開始
▶切除後に出る新芽の位置は『モンステラの新芽どこから出る?』で確認
凍傷の症状として最も分かりやすいのは、葉が水っぽくなり、透明感を帯びることです。凍った細胞が溶ける際に、葉の組織が破壊されて水分が漏れ出すため、このような症状が現れます。また、触ると明らかに普通の葉とは異なる柔らかさや湿り気を感じることができます。
凍傷を発見した場合の緊急対処法として、まず急激な温度変化を避けることが重要です。凍傷を受けた植物を急に暖かい場所に移すと、さらなるダメージを与える可能性があります。段階的に温度を上げていき、最終的に適温の室内に移動させましょう。
凍傷を受けた部分は、基本的に回復することはありません。そのため、症状が進行して腐敗する前に、健康な部分との境界で切り取る必要があります。ただし、凍傷直後は株が非常に弱っているため、切り取り作業は数日待ってから行うことをおすすめします。
凍傷後の管理では、水やりを極力控え、湿度を適度に保ちながら安静な環境で様子を見ることが重要です。新芽が確認できるまでは、肥料の使用も控えましょう。
根腐れの見分け方と植え替え方法

寒害と並んで冬に起こりやすいトラブルが根腐れです。寒さで弱った状態で水やりを続けると、根腐れを併発してしまうケースがよくあります。
根腐れの症状を見分けるポイントとして、まず土の状態をチェックしましょう。通常よりも土が乾きにくく、水やり後も長時間湿った状態が続く場合は、根腐れの初期段階の可能性があります。また、土から異臭がする場合も根腐れのサインです。
株の状態では、下から順番に葉が黄色くなり、茎の根元が黒ずんで柔らかくなることが典型的な症状です。軽く茎を押してみて、ブヨブヨとした感触がある場合は、根腐れがかなり進行していると考えられます。
根腐れが確認された場合は、思い切って植え替えを行う必要があります。まず株を鉢から取り出し、根についた古い土をすべて落としましょう。黒ずんだり柔らかくなったりしている根は、清潔なハサミで取り除きます。
健康な根だけが残ったら、新しい水はけの良い土に植え替えます。植え替え後は直射日光を避けた明るい場所で管理し、水やりは控えめにして様子を見ましょう。植え替え直後は株がストレスを受けているため、肥料の使用は避けることが重要です。
▶根を切った後のケアは『モンステラの根っこは切っちゃダメ?10のポイント』で詳しく解説
寒さからの復活方法と新芽が出るまでの管理

寒害を受けたモンステラを復活させるためには、長期的な視点での管理が必要になります。
段階 | 期間 | 主な作業 | チェックポイント |
---|---|---|---|
応急処置期 | 1-2週間 | 環境安定化、傷んだ部分除去 | 茎の硬さ、切り口の乾燥 |
安静期 | 1-2ヶ月 | 最小限の管理、経過観察 | 新たな悪化なし、土の状態 |
回復兆候期 | 2-3ヶ月 | 新芽の発見、管理調整 | 節の膨らみ、緑色の突起 |
復活期 | 3-6ヶ月 | 通常管理への移行 | 新葉の展開、根の伸長 |
復活のプロセスは個体差があり、数週間で回復するものもあれば、数ヶ月かかるケースもあります。
復活管理の基本は、株に負担をかけないことです。適温(15~25℃)を保ち、直射日光を避けた明るい場所で管理しましょう。水やりは土が完全に乾いてから行い、頻度は通常よりもさらに控えめにします。
湿度管理も重要な要素です。乾燥しすぎると株がさらに弱ってしまうため、葉水を軽く行ったり、周囲に水を入れた皿を置いたりして、適度な湿度を保ちましょう。
肥料については、新芽が確認できるまでは使用を控えることが原則です。弱った状態の植物に肥料を与えると、逆にストレスとなってしまう可能性があります。活力剤程度であれば使用できますが、薄めに希釈して使用しましょう。
新芽が出始めるサインとして、茎の節の部分が膨らんできたり、小さな緑色の突起が見えたりすることがあります。
- 茎の節部分が膨らんできた
- 小さな緑色の突起が見える
- 土から新しい芽が出てきた
- 気根の先端が活発になった
- 全体的に茎に張りが戻った
新芽を確認できたら、徐々に通常の管理に戻していきます。ただし、急激な環境変化は避け、段階的に水やり頻度を増やし、適度な肥料を与え始めましょう。
復活までの期間中は、定期的に株の状態をチェックし、新たな問題が発生していないか確認することも大切です。
- 新葉が3枚以上展開した
- 葉に切れ込みが入り始めた
- 根がしっかりと張っている
- 2週間以上安定した成長を継続
忍耐強く見守ることで、美しいモンステラを再び楽しむことができるでしょう。
モンステラが寒さにやられた!今すぐできる応急処置と復活方法のまとめ
モンステラが寒さにやられてしまった時も、適切な知識と対処法があれば復活は十分に可能です。
まず予防の観点では、モンステラは10℃以上の環境を保ち、冬場は水やりを控えめにして、適切な置き場所で管理することが重要でした。屋外越冬は基本的に避け、室内の暖かい場所で葉水を行いながら乾燥対策をすることで、安全に冬を乗り切ることができます。
もしすでに寒害を受けてしまった場合でも、茎がしっかりしていれば復活の可能性は高いです。症状を正しく見分けて、黄色や黒くなった葉を適切に取り除き、根腐れの有無をチェックして必要に応じて植え替えを行いましょう。凍傷のような深刻な症状でも、段階的な対処と長期的な管理により回復を期待できます。
復活への道のりは数週間から数ヶ月と時間がかかりますが、焦らず適温管理と控えめな水やりを続けることが成功の鍵です。新芽が確認できるまでは肥料を控え、株に負担をかけないよう優しく見守ってあげてください。
大切なモンステラを寒さから守り、もし被害を受けても諦めずに適切なケアを続けることで、再び美しい緑の葉を楽しむことができるでしょう。今回ご紹介した方法を参考に、愛情を込めてモンステラの回復を支えてあげてくださいね。