モンステラの植え替えと支柱を同時に行う方法とは?2つのコツを徹底解説

モンステラ 植え替え 支柱

モンステラが大きくなってきて植え替えが必要だけど、支柱も立てたい

植え替えと支柱立てを別々にやるのは面倒だし、植物にダメージを与えそう

同時に行う正しい方法があるなら知りたい

そう思う方もいるかもしれません。

実は、モンステラの植え替えと支柱立ては、正しい手順とタイミングを知れば同時に行うことができ、植物への負担を最小限に抑えながら美しく仕上げることができます。

この記事では、モンステラの植え替えと支柱立てを同時に行う具体的な方法と、失敗しないための2つのコツを詳しく紹介します。

この記事のポイント
  • モンステラの植え替えと支柱立てを同時に行う正しい手順とタイミング
  • 植え替えサインの見極め方と失敗しないための注意点
  • 最適な支柱の選び方と正しい固定方法
  • ホームセンターや100均で購入できる材料と手作り方法
目次

モンステラの植え替えと支柱立てを同時に行う正しい手順とタイミング

モンステラの植え替えと支柱立てを一度に済ませたいと考える方は多いでしょう。

実は、適切な方法を知ることで、植物への負担を減らしながら効率的に作業を進めることができます。

このセクションでは、以下の内容について詳しく解説します。

  • 植え替えサインと根詰まりの見極め方
  • 植え替えと支柱立てを同時に行う具体的な手順
  • 植え替えで失敗しないための注意点
  • まっすぐにしたい時の植え替えと支柱の活用方法

順番に見ていきましょう。

植え替えサインと根詰まりの見極め方

モンステラ 根詰まり

モンステラの植え替えタイミングを正しく見極めることは、健康な成長を促すために欠かせません。

水やりした際に水の吸い込みが悪いと感じたり、鉢底から根が出ていたりしたら、植え替えのサインです。また、下葉が枯れてくるのは根詰まりや株の老化が原因でもあります。

具体的なサインとしては、土の表面に水をかけても中々浸透しないケースや、鉢底の穴から白い根が見えている状態が挙げられます。さらに、以前よりも葉の色が薄くなったり、新しい葉が小さくなってきた場合も根詰まりの可能性があります。

モンステラの植え替え周期の目安は、2~3年に1度のペースですが、成長が早い個体では1年半程度で植え替えが必要になることもあります。定期的に鉢底をチェックし、根の状態を確認することが大切です。

植え替えと支柱立てを同時に行う具体的な手順

植え替えと支柱立てを同時に行う際は、事前準備が成功の鍵となります。

植え替えを決めたときは1週間ほど水やりを控えてから行ってください。水やり後の根や土は崩れやすく、株全体に大きな負担を与えてしまうからです。

作業手順は以下の通りです。まず、新しい鉢に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を鉢底網が隠れるくらい入れます。次に、支柱を真ん中に挿し込み、3分の1程度の土を入れて支柱を固定します。

古い鉢から株を抜き、根を傷めないように周りの古い土を1/3程度落とします。その後、バランスが保てるようモンステラを土に置いたら、麻紐を使って支柱に仮止めしてください。最後に、残りの土を入れて株を安定させ、ビニール紐や麻紐を使って8の字に結びます。

植え替えで失敗しないための注意点

モンステラ 植え 替え 失敗 復活

植え替えで最も注意すべきは、根を不必要に傷つけないことです。

モンステラの成長期にあわせて植え替えしても、成長に欠かせない根っこを切り落とすと、大きな負担を与えるばかりか枯れる可能性もあります。健康な根は白色をしており、これらを切ってしまうと回復に時間がかかります。

時期についても重要なポイントがあります。冬に植え替えると、大きな負担によって株全体が耐えきれず、枯れる恐れがあります。モンステラの植え替えや株分け、剪定などは、必ず成長期の5~9月中に行いましょう。

作業中は、モンステラの葉っぱや茎を切った時に、毒性のある「シュウ酸カルシウム」という成分が含まれる汁が出てきます。皮膚につくと、かぶれや炎症をおこす危険性があるため、必ずゴム手袋を着用して作業を行ってください。

まっすぐにしたい時の植え替えと支柱の活用方法

モンステラ まっすぐにしたい

モンステラの茎が曲がってしまった場合でも、植え替えと支柱立てを組み合わせることで美しい樹形に戻すことができます。

モンステラは半つる性の着生植物だからなのです。自然界では他の木にとりついて伸びる習性があるため、室内では支柱が必要不可欠です。

曲がってしまった茎をまっすぐにする際は、植え替えのタイミングで根の向きも調整することが効果的です。新しい鉢に植え替える際、株の向きを変えることで、今後の成長方向をコントロールできます。また、下葉が落ちた株や、樹形が乱れてきた株がある場合には、ひもなどで幹を固定して樹形を整えてから植え替えましょう。

支柱への固定は段階的に行うことが重要です。いきなり強く固定すると茎が折れる危険性があるため、最初は緩めに固定し、徐々に理想の形に近づけていきます。茎は生長するに従って太くなるので、緩めに余裕をもって結ぶのがポイントです。

モンステラの植え替えに最適な支柱の選び方と固定方法

モンステラにどのような支柱を選べばよいか迷っている方も多いでしょう。

適切な支柱選びと正しい固定方法を知ることで、モンステラを美しく健康に育てることができます。

このセクションでは、以下の内容について詳しく解説します。

  • 支柱なしで育てるとどうなるのか?支柱の必要性
  • 支柱としておすすめなのは?種類と特徴
  • ホームセンターや100均で買えるモンステラ支柱の種類と特徴
  • 支柱は八の字に結ぶのが基本ですか?正しい固定方法
  • モンステラ支柱の手作り・流木を使ったおしゃれな作り方
  • モンステラの植え替えと支柱を同時に行う方法とは?2つのコツのまとめ

詳しく見ていきましょう。

支柱なしで育てるとどうなるのか?支柱の必要性

モンステラを支柱なしで育てると、様々な問題が発生します。

モンステラは葉のサイズが大きく、成長スピードも速い植物であるため、支柱による支えが不可欠です。支柱を設置せずに栽培を続けると、重量のある葉が茎にかかる負荷によって、植物全体が傾いてしまったり姿勢を保てなくなったりします。

具体的な問題としては、まず樹形の乱れが挙げられます。支柱を使わずに育てると、根元部分に複数の葉が重なり合って生育することがあります。これにより、葉同士が重なることで十分な光が届かなくなったり、空気の循環が阻害されて病気や害虫の発生リスクが高まったりします。

さらに、室内で鉢で栽培している場合、栽培を続けているうちに茎が横方向に垂れ下がるような姿勢になり、地面に這うように広がって成長してしまいます。これは、モンステラが自然界で他の植物に絡みつきながら成長する半つる性の特性を持っているためです。室内環境では支えとなる構造物が必要となります。

支柱としておすすめなのは?種類と特徴

モンステラ 支柱 種類

モンステラに最適な支柱にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。

第一におすすめしたいのは、ヘゴというシダ植物の幹部分を乾燥処理して棒状に加工したヘゴ棒です。ヘゴ棒の表面には、細かい繊維が織り成す凹凸が豊富に存在しており、モンステラの気根が絡みつきやすく、水分の保持機能にも優れています。着生植物の特性を活かした成長を促進でき、見た目も自然で美しく仕上がります。

次に推奨したいのは、ココナッツの繊維を使用したココスティックです。天然素材で作られており、オンラインショップでは45cm程度の長さで約600円、80cm程度で約1000円という手頃な価格で購入できます。ヘゴ棒と比較して入手しやすく、見た目も落ち着いた印象を与えます。

天然の流木や木材も支柱として活用できます。表面の質感や多孔質な構造により、気根の着生に適した環境を提供します。特に太めの流木を使用したスタイルは、現代的なインテリアデザインにマッチし、モダンな空間やナチュラルテイストの部屋にも調和します。

ホームセンターや100均で買えるモンステラ支柱の種類と特徴

モンステラ 支柱 ホームセンター

手軽に入手できる支柱として、ホームセンターや100均の商品も充実しています。

100円ショップでも園芸用品の取り扱いが拡大しており、プラスチック製の支柱であれば比較的簡単に購入することができます。特に園芸コーナーの充実した店舗では、様々なサイズの支柱が揃っています。

円形の支柱で植物の転倒防止を目的とした商品は、現在では100円ショップでも販売されています。一つのセットで四方向に伸びる茎を同時に支えることができるため、作業の効率性が高くなります。ただし、植物を囲むような形状のため、支柱が目立ちやすく、隠すのが困難という課題もありますが、緊急時の対応策としては効果的です。

プラスチック製の支柱は重量が軽く操作しやすく、購入コストも低く抑えられます。しかし、サイズが合わない場合の調整作業が困難で、ハサミでの切断には力が必要です。また、観葉植物専用として販売されているプラスチック製の支柱も選択肢の一つです。

メッシュ構造のプラスチック製支柱(通称プラヘゴ)も販売されており、使用者の希望する長さに自由に切断できる利便性があります。カインズやコーナンといった大型の園芸店では、さらに多様な種類の支柱商品を取り扱っています。

支柱は八の字に結ぶのが基本ですか?正しい固定方法

モンステラ 支柱 立て方

モンステラの支柱固定では、8の字結びが基本となります。

支柱と茎を結ぶ際の基本的な手法は、紐を8の字の形に結ぶことです。茎と支柱の間で紐を交差させることで、両者を適切な距離を保ちながらしっかりと固定できます。この方法により、茎と支柱の両方に均等に力が分散され、茎を傷めることなく固定できます。

結び目の位置は支柱の方向に向けることで、見た目の美しさが向上します。また、茎は成長とともに太くなる性質があるため、将来の成長を考慮してゆとりをもった結び方をすることが重要です。きつく結びすぎると、成長とともに茎が締め付けられ、最悪の場合は茎が損傷してしまいます。

使用する紐についても重要なポイントがあります。ビニール紐は耐久性がありますが、麻紐は自然素材で見た目も美しく、万が一切り忘れても自然に朽ちるため環境に優しいです。

固定する際の注意点として、支柱を土に挿し込む際は根系を傷つけないよう慎重に行い、抵抗を感じた場合は位置を少し変更することが推奨されます。支柱を鉢底に到達するまでしっかりと挿し込むことで安定性が向上します。

モンステラ支柱の手作り・流木を使ったおしゃれな作り方

モンステラ 支柱 おしゃれ

オリジナルの支柱を手作りすることで、よりおしゃれで個性的なモンステラを楽しむことができます。

流木を使った支柱作りは、近年非常に人気が高まっています。天然の流木を支柱として使用するスタイルは、インテリア愛好家の間で注目を集めており、自然な形状と質感が魅力です。モダンな住空間や自然派のインテリアデザインにも良く馴染み、空間全体の美観を向上させます。

流木支柱を作る際は、まず適切なサイズの流木を選びます。モンステラの高さよりも20-30cm高い流木を選ぶと、成長に合わせて長く使用できます。流木の表面は軽くやすりがけして、とげや汚れを除去しましょう。

このような材料不足の場合には、園芸用の資材を購入してオリジナルの支柱を製作することも可能です。手作り支柱の材料として、園芸用の針金やネットを活用する方法もあります。粗い網目構造のネットを、栽培しているモンステラの大きさに合わせて切断することで、オリジナルの支柱を作ることができます。

ココナッツ繊維を巻いた支柱も手作りできます。市販のココスティックと同じような仕上がりになり、自然な見た目と機能性を両立できます。作り方は簡単で、木の棒や塩ビパイプにココナッツ繊維を巻き付け、園芸用の紐で固定するだけです。

手作り支柱のメリットは、自分の好みやインテリアに合わせてカスタマイズできる点です。また、市販品よりも低コストで作成でき、愛着も湧きやすくなります。ただし、耐久性や安全性を考慮して、しっかりとした材料と固定方法を選ぶことが重要です。

モンステラの植え替えと支柱を同時に行う方法とは?2つのコツのまとめ

最後に、この記事で紹介した内容をおさらいしましょう。

まとめ
  • ポイント1: モンステラの植え替えサインは水の吸い込み悪化や鉢底からの根の露出で判断でき、植え替えと支柱立てを同時に行う際は作業1週間前から水やりを停止し、支柱を鉢の真ん中に固定してから株を植え付けることが成功の鍵となります。
  • ポイント2: 植え替えで失敗しないためには健康な根を切らず、必ず成長期の5~9月に作業を行い、シュウ酸カルシウムによる皮膚トラブルを避けるためゴム手袋を着用することが重要です。
  • ポイント3: モンステラは半つる性の着生植物のため支柱が必須で、支柱なしで育てると茎が倒れて樹形が乱れ、葉が密集して通気性が悪くなり病害虫の発生リスクが高まります。
  • ポイント4: 支柱の種類ではヘゴ棒が最適で着生しやすく、ココスティックは手頃な価格で自然な見た目が魅力的、流木は近年人気でおしゃれなインテリアに馴染み、100均商品は手軽に入手できる応急処置として有効です。
  • ポイント5: 支柱の固定は8の字結びが基本で、茎の成長を考慮して緩めに結び、支柱側に結び目を向けることで見栄えよく仕上がり、手作り支柱では流木やココナッツ繊維を使用してオリジナリティあふれる支柱を作ることができます。

これらのポイントを押さえれば、モンステラの植え替えと支柱立てを同時に行う正しい方法と注意点を理解でき、失敗のリスクを最小限に抑えながら美しい樹形に仕上げることができます。

植え替えと支柱立てを別々に行うと植物への負担が大きくなりがちですが、正しい手順とタイミングを知ることで、効率的かつ安全に作業を進めることができます。適切な支柱選びと固定方法を身につければ、長期間にわたってモンステラの美しい成長を楽しむことができるでしょう。

他にもモンステラについてもっと詳しく知りたい方は、以下の関連記事もぜひご覧ください。

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