モンステラを幹立ちにしたいけど難しそう…
せっかく育てるなら、インテリアとして映えるモンステラにしたい!
幹立ちの作り方を間違えて植物を枯らしてしまったらどうしよう…
そう思う方もいるかもしれません。
実は、モンステラの幹立ちは正しい手順と適切なケア方法を知っていれば、園芸初心者でも失敗せずに育てることができるんです。
この記事では、モンステラを美しい幹立ちに仕立てる3つの簡単な方法と、長期間健康的に育てるための4つのコツを詳しく解説していきます。
- モンステラの幹立ち(幹上がり)の定義と根上がりとの違い
- 初心者でも成功する幹立ちの基本的な作り方と適切な時期
- 幹の木質化と太くする方法のポイント
- 美しい幹立ちを長く維持するための管理方法
モンステラの幹立ちの作り方|初心者でもできる簡単な方法とは?

モンステラを素敵に育てたいけれど難しそう…。大丈夫です、正しい知識と手順を知れば誰でも幹立ちモンステラを育てられます。この記事では、以下の内容を詳しく解説していきます。
- モンステラの幹立ちとは?根上がりとの違いを解説
- 初心者でも簡単にできる幹立ちの仕立て方
- モンステラの幹を太くする方法と木質化のポイント
- 幹立ちモンステラを通販で購入する方法と選び方
それでは順番に見ていきましょう。
モンステラの幹立ちとは?根上がりとの違いを解説

特徴 | 幹立ち(幹上がり) | 根上がり(気根) |
---|---|---|
仕立て方 | 上部の葉を1~3枚残し、下葉をカットして幹(茎)で立ち上げる | 上部の葉を1~3枚残し、下葉をカットして根(気根)で立ち上げる |
見た目の印象 | 都会的でスタイリッシュな印象 | より自然な雰囲気 |
特徴 | シンプルで洗練された印象を与える | 自然界の成長に近い形で楽しめる |
自然界との類似性 | 自然界のモンステラは他の木に絡みついて成長するため、やや人工的 | 気根を使うため自然界の成長に近い |
向いている環境 | モダンなインテリア、都会的な空間 | ナチュラルなインテリア、自然を感じる空間 |
モンステラの幹立ち(幹上がり)とは、モンステラの上部の葉を1~3枚残して、下葉をカット(剪定)し、幹(茎)で立ち上げた仕立て方です。
本来、自然界のモンステラは他の木に絡みついて成長するため、単独では横に広がりがちですが、幹立ちにすることでスタイリッシュな印象に変わります。
一方、根上がりとは、モンステラの上部の葉を1~3枚残して、下葉をカット(剪定)し、根(気根)で立ち上げた仕立て方です。
気根を活用して立たせるため、より自然な雰囲気を楽しめますが、幹立ちは都会的でスタイリッシュな印象を与えるのが特徴です。
両者の違いを理解して、自分の好みに合った育て方を選びましょう。
また、幹立ち後に芽吹きを促すコツは、新芽が出る場所と仕組みを知っておくと格段にラクになります。以下の記事も合わせて参考にしてみてください。

初心者でも簡単にできる幹立ちの仕立て方

幹立ちのモンステラを作るには、適切な準備と基本的な手順を守ることが重要です。
健康な若いモンステラを選びましょう。既に大きく成長したものよりも、若い植物の方が仕立てやすいためです。
モンステラは半つる性の着生植物であり、支柱が必須アイテムです。
支柱なしで育てると、大きく育った葉の重さで茎が耐えられず倒れたりバランスを崩したりすることがあります。
葉に切れ込みが入らず樹形が乱れる場合は、モンステラの葉が割れない原因と対策も参考にしてください。
鉢の端に深く差し込む。しっかりと固定されるよう注意する。
支柱を鉢の端に深く差し込み、モンステラの茎を優しく支柱に誘引します。このとき、麻紐やガーデンテープなどの柔らかい素材を使って、茎を傷つけないように注意しましょう。
誘引は2〜3週間ごとに調整し、成長に合わせて高さを調整していきます。
幹立ちの作業に適した時期は4月~9月頃の生長が旺盛な時期です。この時期に行うことで、植物へのダメージが少なく回復も早くなります。
モンステラの幹を太くする方法と木質化のポイント

美しい幹立ちモンステラに仕上げるためには、幹を太く丈夫に育てることが重要です。
モンステラの木質化は通常、植え付けから2〜3年が経過した頃に始まり、茎の基部が徐々に硬くなっていきます。
完全な木質化には5〜7年程度かかることもあります。焦らず長い目で見守ることが大切です。
木質化を促進するには明るい間接光を当てること、適切な水やり、温度と湿度の管理(18℃〜27℃、湿度50〜60%)が重要です。
また、風に当たることも木質化を促進する効果があります。室内では、時々扇風機などで風を当てると良いでしょう。肥料は成長期(春から秋)に月に1〜2回程度、薄めた液体肥料を与えます。
窒素分が多すぎると茎が徒長してしまうので、バランスの良い肥料を選びましょう。こうした適切なケアを1年以上続けることで、モンステラの茎は徐々に木質化して太くなっていきます。
幹立ちモンステラを通販で購入する方法と選び方

自分で一から育てるのが難しい場合は、既に幹立ちに仕立てられたモンステラを通販で購入する方法もあります。
購入時のポイントは、まず信頼できる園芸店やオンラインショップを選ぶことです。
- 1.観葉植物と植木鉢の専門店 cocolate(ココレート)
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市場直仕入れで鮮度と高品質を誇り、幹上がりモンステラは「入手困難で、たいへん引き合いの強い仕立て」として販売。現品限りの一点ものを取り扱っています
- 2.彩植健美(さいしょくけんび)
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創業100年以上の実績を持ち、観葉植物専門の通販サイトとして10数年の運営経験がある老舗。購入前の相談や育て方のアドバイスも提供しています
- 3.e-花屋さん
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2年半かけて生産した幹上がりモンステラを販売しており、モンステラ特有の個性が出始めた商品を取り扱っています。
- 4.楽天市場
-
「モンステラ 幹」で検索すると1,200件以上の商品があり、価格比較やレビュー、口コミを確認しながら選べます。
実績のある店舗なら、健康な状態で届く可能性が高くなります。
通販で幹立ちモンステラを選ぶ際は、写真でしっかりと状態を確認しましょう。
幹がしっかりとして自立しているか、葉の色つやが良いか、病気や害虫の兆候がないかなどをチェックします。また、鉢のサイズや配送方法、到着後のケア方法についても事前に確認しておくと安心です。
初心者の方は、ある程度成長した中型サイズ(鉢の直径15〜20cm程度)のものを選ぶと、管理しやすいでしょう。
モンステラの幹立ちの作り方|美しい姿を長く楽しむためのコツ

幹立ちモンステラを作れても長持ちさせるのは別問題。正しいケア方法を知れば、美しい姿を何年も楽しむことができます。ここからは長期的なケア方法として、次の内容を解説します。
- 幹立ちモンステラの剪定方法と新芽の管理
- 幹立ちモンステラの植え替え時期とポイント
- 徒長を防いで美しい茎の太さを維持する方法
- 他の植物にも応用できる!多肉植物の幹立ち技術
美しいモンステラを目指しましょう。
幹立ちモンステラの剪定方法と新芽の管理

幹立ちモンステラを美しく保つためには、適切な剪定と新芽の管理が欠かせません。
モンステラの剪定に最適な時期は5〜9月の成長期です。
この時期は成長が盛んで、茎を切り落としても新たな芽がつきやすく回復も早いとされています。冬場の剪定は回復が遅く、植物に大きな負担をかけるため避けるべきです。
剪定の基本は、まず清潔な剪定ばさみを用意することです。雑菌の繁殖を防ぐため、使用前にアルコール消毒をしておくと良いでしょう。
剪定するのは主に、伸びすぎた部分や、横に広がりすぎた茎、また黄色く変色した古い葉などです。切り口からは樹液が出ることがあるため、切った後は乾かしてから水やりをするのがポイントです。
新芽については、成長の方向を見極めて、上向きに伸びるものは残し、横に広がるようなものは早めに摘み取ることで、すっきりとした美しい姿を維持できます。
幹立ちモンステラの植え替え時期とポイント

幹立ちモンステラは成長に伴い、定期的な植え替えが必要になります。植え替えの適切な時期は、根が鉢の底から出てきたときや、水やりの水が抜けにくくなったときです。
一般的には、若い植物は1〜2年に一度、成熟した植物は2〜3年に一度の頻度で行うと良いでしょう。
植え替えの最適な季節は、モンステラが活発に成長する春から初夏にかけてです。
この時期に植え替えることで、新しい環境にスムーズに適応することができます。土は、水はけの良い観葉植物用の培養土を選びましょう。
植え替え時には支柱も新しくし、モンステラの姿勢を整えることがポイントです。また、植え替え後2週間程度は直射日光を避け、水やりも控えめにして根が新しい環境に馴染むのを待ちましょう。
徒長を防いで美しい茎の太さを維持する方法

モンステラの徒長(茎が細く長く伸びてしまうこと)は、美しい幹立ちを維持する上での大敵です。
徒長の主な原因は光不足で、茎が光を求めて不自然に伸びてしまうことにあります。これを防ぐには、まず適切な日当たりの場所に置くことが重要です。
明るい室内であれば窓から1〜2メートル以内、レースカーテン越しの光が当たる場所が理想的です。
また、茎の太さを維持するためには、適切な水やりと肥料管理が欠かせません。水は土の表面が乾いてから与え、肥料は成長期に月1回程度の頻度で、観葉植物用の液体肥料を薄めて使うのがおすすめです。
さらに、定期的に植物全体を回転させることで、どの方向からも均等に光を当て、バランスの良い成長を促します。こうした日々のケアの積み重ねが、健康で美しい茎の太さを維持する秘訣なのです。
他の植物にも応用できる!多肉植物の幹立ち技術

モンステラで学んだ幹立ちの技術は、実は他の植物にも応用できます。特に多肉植物は、幹立ちにすることで見栄えが良くなる植物の一つです。
例えば、クラッスラやアガベなどは、幹立ちにすることで独特の存在感を出すことができます。
多肉植物を幹立ちにする際のポイントは、モンステラよりも水分管理に注意することです。
モンステラとセダム(多肉植物)は育て方の方針が異なります。多肉植物は過湿に弱いため、水やりは土が完全に乾いてから行いましょう。
また、多肉植物は日光を好むものが多いため、日当たりの良い場所に置くことも大切です。支柱は目立たないように細めのものを選び、植物の雰囲気を損なわないように配慮しましょう。
多肉植物は成長がゆっくりなため、幹立ちの完成には時間がかかりますが、その分長く楽しめるのも魅力です。モンステラで培った技術を活かして、様々な植物の幹立ちに挑戦してみてはいかがでしょうか。
モンステラの幹立ちの作り方のまとめ
最後に、この記事で紹介した内容をおさらいしましょう。
- 幹立ちはモンステラの上部葉を1~3枚残して下葉をカットし、幹で立ち上げる仕立て方で、根上がりとは気根を活用した仕立て方と異なり、よりスタイリッシュな印象を与える。
- 初心者でも成功させるコツは、健康な若いモンステラを選び、4月~9月の生長期に作業を行い、支柱と柔らかい誘引材を使って茎を優しく支えること。
- 木質化は植え付けから2~3年後に始まり、完全な木質化には5~7年かかることもあるため、明るい間接光、適切な水やり、温度管理(18~27℃)、定期的な風の当て方が重要。
- 幹を太くするには、適度な光と風を当て、肥料は窒素分が多すぎないバランスの良いものを成長期に与えることで、健康で美しい茎に成長する。
- 植え替えは若い植物で1~2年、成熟した植物で2~3年に一度、春から初夏に行うのが最適で、水はけの良い土を使用し、植え替え後2週間は環境に馴染ませることが大切。
- 剪定は5~9月の成長期に行うと回復が早く、上向きに伸びる新芽を残して横に広がるものを摘み取ることで、美しい樹形を維持できる。
- 徒長防止には適切な日当たり(窓から1~2m以内)を確保し、定期的に植物全体を回転させて均等に光を当てることが効果的。
- この技術は多肉植物にも応用でき、クラッスラやアガベなどは水分管理に特に注意し、完成には時間がかかるが独特の存在感を楽しめる。
これらのポイントを押さえれば、初心者でもモンステラの幹立ちを成功させ、スタイリッシュな観葉植物として長く楽しむことができます。モンステラは正しい育て方をすれば3年以上にわたって美しい姿を維持できる、インテリア性の高い植物です。
植物専門家も指摘するように、「幹立ちの仕立てでは気根をうまく活用することがポイント」で、適切なケアを続けることで独自の美しさを発揮します。失敗しても焦らず、段階的に剪定を進めていくことが成功の鍵です。
幹立ちモンステラは、あなたのお部屋のアクセントとなるだけでなく、育てる喜びも味わえる素晴らしい観葉植物です。ぜひこの記事を参考に、オリジナルの幹立ちモンステラを育ててみてはいかがでしょうか。
他にもモンステラについてもっと詳しく知りたい方は、以下の関連記事もぜひご覧ください。