モンステラに似た観葉植物7選!見分け方と失敗しない育て方ガイド

モンステラに似た観葉植物

モンステラは素敵だけど、他にも似た雰囲気の観葉植物を知りたい

モンステラを育ててみたけど難しかった、似た見た目でもっと育てやすい植物はないかな?

とお考えではありませんか?

実は、モンステラに似た魅力的な観葉植物は多数あり、セロームやポトスなど特徴や育てやすさも様々で、あなたの環境や好みに合わせて選ぶことができるんです。

この記事では、モンステラに似た人気の観葉植物7種を厳選し、それぞれの特徴や見分け方、そして初心者でも失敗しない育て方のポイントをわかりやすく解説していきます。

この記事のポイント
  • モンステラに似た7種類の植物の特徴と見分け方
  • サトイモ科植物に含まれるシュウ酸カルシウムの毒性と注意点
  • モンステラに似た植物の適切な育て方と季節ごとのケア方法
  • 室内空間を彩るサトイモ科植物の組み合わせとディスプレイテクニック
目次

モンステラに似た人気の観葉植物7選!特徴と見分け方

モンステラの魅力に惹かれているけれど、他の選択肢も知りたいですよね。

そんな方のために、モンステラに似た魅力的な観葉植物とその特徴を詳しくご紹介します。

  • サトイモ科の仲間:モンステラとクワズイモの違い
  • 水やりと育て方が似ている:モンステラとセロームの違い
  • 葉の形で見分ける:モンステラとポトスの違い
  • 穴あき葉が特徴的:マドカズラとラフィドフォラ
  • 葉の切れ込みが魅力:フィロデンドロン属のクッカバラと類似品種
  • つる性タイプで比較:ハブカズラやマングーカズラ
  • 購入前に確認を:モンステラに似た植物の毒性と注意点

それぞれの特徴を見ていきましょう。

サトイモ科の仲間:モンステラとクワズイモの違い

モンステラ クワズイモ 違い

モンステラとクワズイモは同じサトイモ科に属する観葉植物で、葉の形状に特徴があります。

モンステラは成長するにつれて葉に切れ込みや穴が開く特徴がありますが、クワズイモは切れ込みのない大きな葉を広げます。

クワズイモの葉はモンステラより厚みがあり、光沢が強いのも特徴です。また、クワズイモは株元から直接大きな葉を出しますが、モンステラはつる性で支柱に絡ませて育てることが多いという違いもあります。

どちらも熱帯原産で耐陰性に優れていますが、耐寒性はクワズイモの方がやや弱い傾向にあります。

日本植物生理学会によると、サトイモ科植物は進化の過程で「シュウ酸カルシウム」という物質を高濃度で蓄積する特性を獲得しました。

この物質は215科の植物に広く分布していますが、特にサトイモ科、サボテン科、アオイ科、ラン科、アカネ科の植物に多く含まれています。この特性は、植物の食害防止機能として重要な役割を果たしています。

水やりと育て方が似ている:モンステラとセロームの違い

モンステラ セローム 違い

モンステラとセロームは、どちらも乾燥に強く水やりの頻度が似ているため、同様の管理方法で育てることができます。

セロームはフィロデンドロン属の植物で、葉の形状がモンステラとよく似ていますが、セロームの葉の切れ込みはより細かく繊細です。

成長速度はモンステラがやや早い傾向にありますが、セロームは耐寒性に優れ、暖かい地域では地植えも可能です。

葉を見分ける際は、セロームの葉縁が細かく波打っているのに対し、モンステラはより大胆な切れ込みが特徴的であることに注目するとわかりやすいでしょう。

葉の形で見分ける:モンステラとポトスの違い

モンステラ ポトス 違い

モンステラとポトスは一見似ていると感じることもありますが、葉の形に明確な違いがあります。

ポトスの葉は楕円形または心臓型で葉全体がなめらかな輪郭を持ち、成長しても切れ込みや穴は開きません。

一方モンステラは成長するにつれて葉に特徴的な切れ込みや穴が現れます。

また、ポトスはつる性が強く、垂れ下がるように成長するため吊り下げタイプとして人気がありますが、モンステラは上に向かって伸びる性質があります。

水やりの頻度はポトスの方がやや少なめで済み、初心者にも扱いやすい点も違いとして挙げられます。

切れ込みが出ない原因と対処に関しては「モンステラの葉っぱが割れない悩みを解決する10のポイント」の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

穴あき葉が特徴的:マドカズラとラフィドフォラ

マドカズラ ラフィドフォラ

マドカズラとラフィドフォラは、どちらもモンステラのように葉に穴が開くことで知られています。

マドカズラ(モンステラ・フリードリヒスターリー)はモンステラ属ですが、葉縁に切れ込みはなく、葉の中央部に細長い穴が不規則に開くのが特徴です。

一方、ラフィドフォラ・テトラスペルマは「ヒメモンステラ」の名で流通していることもありますが、モンステラ属ではなくラフィドフォラ属に分類されます。

どちらも葉のサイズはモンステラより小さく、通常20~30cm程度で、小型の鉢植えでも育てやすいのが魅力です。

耐陰性があり室内での栽培に適していますが、日光不足になると穴が開きにくくなることもあります。

葉の切れ込みが魅力:フィロデンドロン属のクッカバラと類似品種

フィロデンドロン属 クッカバラ 類似品種

フィロデンドロン属の中でもクッカバラやセロームなどは、モンステラのような切れ込みのある葉が魅力の観葉植物です。

クッカバラは葉が細身で、セロームと比べて葉の切れ込みがより整然としています。

どちらもサトイモ科の植物ですが、モンステラの切れ込みが深く大胆なのに対し、フィロデンドロン属の植物は葉の切れ込みが比較的浅く、繊細な印象です。

フィロデンドロン・ジェイドウィングは若いうちは切れ込みのない葉ですが、成長するにつれて翼のような切れ込みが入る品種もあり、モンステラと同様に成長とともに葉の形状が変化する楽しさがあります。

つる性タイプで比較:ハブカズラやマングーカズラ

ハブカズラ マングーカズラ

ハブカズラやマングーカズラはつる性の観葉植物で、モンステラと同様に垂直方向に成長します。

ハブカズラはポトスの仲間でエピプレムヌム属に分類され、販売店でモンステラと表記されていることもありますが別種です。

葉は心臓型で、斑入り品種も人気があります。

マングーカズラ(エピプレムヌム・ミラビレ)も同様にモンステラに似た印象を持ちますが、葉の切れ込みはより少なく控えめです。

これらのつる性植物は伸びた茎をカットして水挿しで簡単に増やせるという特徴があり、初心者でも繁殖させやすい点はモンステラと共通しています。

購入前に確認を:モンステラに似た植物の毒性と注意点

モンステラに似た植物の多くはサトイモ科やフィロデンドロン属に分類され、これらには程度の差はあるものの毒性を持つものが多いです。

セロームやクワズイモなどは特に生の葉や茎に刺激性の成分を含んでおり、誤って口にすると口内の痛みや腫れを引き起こす可能性があります。

また、植物から出る樹液が皮膚に触れると、敏感な方は皮膚炎を起こすこともあるため、剪定や植え替え時には手袋の着用をおすすめします。

特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、これらの植物を手の届かない場所に置くなどの配慮が必要です。購入前には各植物の特性をよく理解し、適切な環境で育てることが大切です。

埼玉市科学館「サイエンスなび」によると、サトイモ科植物に含まれるシュウ酸カルシウムは針状の結晶として存在し、特にクワズイモに多く含まれています。

この成分が舌や口内粘膜を刺激することで、食べた直後に唇の腫れ、口のしびれ、嘔吐などの症状を引き起こします。

誤って口に入れてしまった場合は、すぐに吐き出し、口内を洗浄することが推奨されています。

また、植物の汁に触れることで皮膚炎を起こす可能性もあるため注意が必要です。

モンステラに似た植物の上手な育て方とおしゃれな飾り方

モンステラに似た植物

モンステラに似た植物を見つけたけれど、育て方がわからない方も多いでしょう。

大丈夫です。これらの植物は基本的なケアを覚えれば、初心者でも十分に育てられます。

  • 初心者でも安心:サトイモ科観葉植物の基本的な水やりと日当たり
  • 長く楽しむコツ:サトイモ科観葉植物の効果的な冬越し方法
  • 組み合わせで楽しむ:モンステラとポトスの相性抜群な寄せ植え
  • セロームの悩み解決:大きくなりすぎた時の剪定と株分け方法
  • トラブル対処法:セロームが枯れる原因と回復させるテクニック
  • 垂れ下がる悩みを解決:セロームの適切な誘引と支柱の立て方
  • インテリアに映える:サトイモ科観葉植物の飾り方アイデア集

それでは育て方のポイントを解説します。

初心者でも安心:サトイモ科観葉植物の基本的な水やりと日当たり

サトイモ科 観葉植物

サトイモ科の観葉植物は比較的丈夫で、基本的な水やりと適切な日当たりさえ守れば初心者でも育てやすいです。

水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本で、特に春から秋の成長期はこまめにチェックしましょう。

冬は成長が緩やかになるため、土が乾いてから2〜3日おいてから水やりをすると根腐れを防げます。

日当たりについては、直射日光は避け、レースカーテン越しの明るい光が理想的です。サトイモ科の植物は元々熱帯雨林の下草として育つため、強い日差しよりも明るい日陰を好みます。

ただし、あまりに暗い場所に長期間置くと茎が伸びすぎて徒長する原因になるので注意が必要です。

筑波大学の研究によると、モンステラなどの観葉植物は適切な湿度を保つことで葉の光沢を維持し、病害虫への抵抗力を高めることができます。

特に乾燥する冬場は葉水を定期的に行うことが推奨されています。適切な湿度は50-60%程度で、これより低い環境では加湿器の使用や植物を集めて配置するなどの工夫が効果的です。

長く楽しむコツ:サトイモ科観葉植物の効果的な冬越し方法

サトイモ科 観葉植物 冬越し

サトイモ科の観葉植物を長く楽しむためには、冬の管理が重要です。

これらの植物は熱帯原産のため、気温が15℃を下回ると生育が鈍くなり、10℃以下では生育がほぼ停止します。理想的な冬の室温は18〜22℃程度で、暖房の効いた部屋で管理するのがベストです。

ただし、エアコンや暖房器具の風が直接当たる場所は避けましょう。乾燥対策として葉に霧吹きで水分を与えたり、加湿器を近くに置くと良いでしょう。

冬場の水やりは春秋期の半分程度に減らし、特に夕方以降の水やりは控えることで根腐れを防ぎます。

また、冬は肥料を控えめにするか、休止するのも大切なポイントです。環境に合わせて水やりと温度管理を調整すれば、春まで元気に過ごせます。

農林水産省の情報によると、サトイモ科植物に含まれるシュウ酸カルシウムは光合成の副産物であり、強い日射や乾燥条件で栽培するほど含有量が増加します。

このため、室内での管理では適度な湿度と間接光の環境を整えることで、植物のストレスを軽減し、健康に育てることができます。

組み合わせで楽しむ:モンステラとポトスの相性抜群な寄せ植え

モンステラ ポトス 寄せせ植え

モンステラとポトスは生育環境の条件が似ているため、寄せ植えにすると管理がしやすく、見た目も美しい組み合わせになります。

寄せ植えを作る際は、モンステラを中心または後方に配置し、ポトスを縁から垂れ下がるように植えるとバランスが良くなります。

ポトスには緑色の葉だけでなく、マーブル模様のマーブルクイーンや黄色の斑が入るライムなど様々な品種があり、モンステラの濃い緑と組み合わせることで立体感が生まれます。

鉢のサイズは両方の根が十分に伸びる余裕があるものを選び、水はけの良い土を使用することがポイントです。

水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与え、どちらも適度な明るさを好むため、窓辺の直射日光が当たらない場所に置くと良いでしょう。

セロームの悩み解決:大きくなりすぎた時の剪定と株分け方法

セローム 剪定 株分け

セロームは成長が早く、放っておくとどんどん大きくなるため、定期的な剪定や株分けが必要です。

剪定は春から夏の成長期に行うのが理想的で、伸びすぎた茎を根元から切り取ります。

その際、清潔なハサミを使い、切り口には園芸用の癒合剤を塗ると病気の予防になります。株分けは2〜3年に一度、5〜9月の成長期に行いましょう。

まず植え替え1週間前から水やりを控え、根を傷めないように古い鉢から取り出します。

その後、根が混み合っている場合は手で優しくほぐし、黒く変色した根があれば切り取るようにしましょう。

そして複数の鉢に分ける際は、それぞれに成長点が含まれるように切り分けてから、新しい土で植え付けるのがベストです。

植え替え後はすぐに水をたっぷりと与え、1週間ほど日陰で管理すると回復が早まります。

トラブル対処法:セロームが枯れる原因と回復させるテクニック

セローム 枯れる 原因

セロームの枯れる主な原因は水やりの失敗と日照不足です。葉が黄色く変色して落ちる場合は水のやりすぎによる根腐れが疑われます。

この場合は鉢から抜いて根を確認し、腐った部分を清潔なハサミで切り取り、新しい土に植え替えましょう。

しばらくは水やりを控えめにし、回復を待ちます。反対に葉がしおれてカサカサになる場合は水不足のサインで、鉢底から水が出るまでたっぷりと与えます。

また、葉の色が薄くなったり茎が細くなったりする場合は日照不足が原因なので、明るい場所に移動させましょう。

ただし、直射日光は葉焼けの原因になるため避けてください。

害虫の発生にも注意が必要で、特にカイガラムシやハダニが付きやすいです。発見したら早めに駆除し、予防策として定期的に葉の表面を湿らせた布で拭くことをおすすめします。

垂れ下がる悩みを解決:セロームの適切な誘引と支柱の立て方

セローム 支柱 立て方

セロームは成長すると葉が大きく広がり、重みで垂れ下がることがあります。これを解決するには適切な誘引と支柱の設置が効果的です。

支柱を立てる際は、植物の根を傷つけないよう鉢の縁に沿って差し込みます。ヘゴ棒やココファイバー製の支柱がおすすめで、これらは自然な見た目で空気中の水分も保持します。

茎を支柱に固定する際は、園芸用のソフトワイヤーや麻紐など、植物を傷つけない柔らかい素材を使いましょう。締めすぎると茎が傷つくので、指一本分の余裕を持たせるのがコツです。

また、誘引は急激に方向を変えず、植物の自然な成長方向に合わせて行います。成長点が上を向くように調整すると、より美しい姿に育ちます。

支柱と誘引を適切に行うことで、セロームの立派な樹形を維持しながら、限られたスペースでも効率よく育てることができるでしょう。

インテリアに映える:サトイモ科観葉植物の飾り方アイデア集

インテリア 観葉植物 飾り方

サトイモ科の観葉植物はその大きな葉と独特の形状で、インテリアのアクセントとして最適です。

リビングルームでは、モンステラやクワズイモなどの大型種を床置きにして空間のフォーカルポイントにすると見栄えがします。白や黒の陶器製のシンプルな鉢カバーを使うと、葉の緑が引き立ちモダンな印象になります。

デスクやサイドテーブルにはセロームやヒメモンステラなどコンパクトな種類を置くとバランスが良く、集中力を高める効果も期待できます。

キッチンには吊り下げタイプでポトスやハブカズラを飾れば、スペースを取らずに緑を取り入れられます。

バスルームは高温多湿でサトイモ科の植物に最適な環境で、小型のマドカズラなどを置くとリゾート感が増します。

どの場所に置く場合も、植物の生育に必要な光条件を確保しつつ、風通しの良い場所を選ぶことで健康に育ち、長くインテリアとして楽しめるでしょう。

モンステラに似た観葉植物7選!見分け方と失敗しない育て方のまとめ

最後に、この記事で紹介した内容をおさらいしましょう。

まとめ
  • モンステラに似た観葉植物には、セローム、ポトス、クワズイモなど7種類があり、葉の形状や成長パターンで見分けることができます。
  • 日本植物生理学会の研究によると、サトイモ科植物に含まれるシュウ酸カルシウムは食害防止機能を持つ一方で、人やペットが誤って口にすると刺激を引き起こすため注意が必要です。
  • モンステラに似た植物は土の表面が乾いたら水やりし、明るい日陰に置き、冬は室温18~22℃を維持して水やりを減らすという基本的なケアで健康に育ちます。
  • セロームなどの大型種は成長期に剪定や株分けを行い、支柱で誘引することで美しい樹形を維持できます。
  • インテリアデザイン史によれば、サトイモ科植物は1950~70年代に流行し、現在も人気で、空間に合わせた配置で南国の雰囲気を楽しめます。

これらのポイントを押さえれば、モンステラに似た観葉植物の特徴を理解し、適切なケアで美しく育てることができるでしょう。

初心者の方は小型で育てやすい種類から始め、経験を積みながらコレクションを増やしていくのがおすすめです。

他にも観葉植物についてもっと詳しく知りたい方は、以下の関連記事もぜひご覧ください。

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